教科用図書検定調査審議会 令和6年度第4部会地学小委員会(第1回) 議事要旨

1.日時

令和6年9月19日(木曜日)13時30分~18時45分

2.場所

中央合同庁舎7号館東館5階 5F4会議室

3.議題

  1. 小委員長の選任等
  2. 申請図書の審査
  3. その他

4.出席者

委員

熊谷委員、卜部委員、内藤委員、星委員

文部科学省

川上教科書調査官、川辺教科書調査官、小坂課長補佐 ほか

5.議事要旨

1.熊谷委員が小委員長に選任され、熊谷小委員長より、内藤委員が小委員長代理に指名された。
2.令和8年度から使用される教科用図書として検定申請のあった申請図書について、審議を 行った。(なお、下記の教科書番号(検定合格した図書に付される番号)及び申請者名は、参考までに記載しているものであり、実際の審議の際は、申請者名が分からないようにした上で審議を行っている。)

【高等学校 理科 地学基礎】
 ○受理番号106-79(教科書番号002-901):(東京書籍)
 合否の判定を留保することとした。(検定意見箇所数合計 113)
 ・27ページの「「中央海嶺をつなぐトランスフォーム断層から、ひげのように延びている地形を断裂帯という。」(以下,27ページ図25,図26)」について、検定意見を付すこととした。(検定意見6番)
 ・28ページの「「しゅう曲のうち、特に上に凸の部分を背斜、下に凸の部分を向斜という。」と図29全体(説明文を含む)」について、検定意見を付すこととした。(検定意見8番)
 ・29ページの「「地球の・・・周期で反転する。・・・、地球の磁極の向きが記録される。広大な海域で海洋底の岩石の磁気調査が行われ、」」について、検定意見を付すこととした。(検定意見11番)
 ・29ページの「「このことから、ハリー・H・ヘスは、・・・海洋底拡大説を提唱した。」」について、検定意見を付すこととした。(検定意見12番)
 ・29ページの「「1960年代になると、プレートの沈み込む場所とこの分布が一致することがわかり、海洋底拡大の概念と融合することで、プレートテクトニクス理論が提唱された。・・・その後、多くの科学者がプレートの運動と地震や火山など地球表層で起こる諸現象とプレートの動きとの関連を研究し、プレートテクトニクスという考え方が構築されていった。」」について、検定意見を付すこととした。(検定意見13番)
 ・31ページの「「6弱」の説明文「落下にする」」について、検定意見を付すこととした。(検定意見15番)
 ・43ページの「「カルデラのある成層火山」の写真」について、検定意見を付すこととした。(検定意見18番)
 ・45ページの「「アイスランドのギャオ」」について、検定意見を付すこととした。(検定意見19番)
 ・46ページの「「ハワイ諸島では、個々の海山・火山島のできた年代と互いの距離がわかっているため、プレートの移動速度が計算できる。」」について、検定意見を付すこととした。(検定意見20番)
 ・47ページの「「自転軸の向きといったや地球の姿勢」」について、検定意見を付すこととした。(検定意見21番)
 ・調査意見16番について、指摘事項を変更することとした。(検定意見26番)
 ・55ページの「下「熱・力」」について、検定意見を付すこととした。(検定意見27番)
 ・55ページの「「岩石に」」について、検定意見を付すこととした。(検定意見28番)
 ・77ページの「「(b)温室効果ガスがある場合」の図」について、検定意見を付すこととした。(検定意見39番)
 ・77ページの「「(b)雲や水蒸気が多い夜間」の図」について、検定意見を付すこととした。(検定意見40番)
 ・82ページの「中緯度での循環を表した破線矢印」について、検定意見を付すこととした。(検定意見45番)
 ・調査意見39番について、指摘事項を変更することとした。(検定意見50番)
 ・110ページの「「夜空に無数に見える恒星は、ほぼすべて太陽系の外にある。」」について、検定意見を付すこととした。(検定意見62番)
 ・112ページの「「その他 約0.1%未満」に示された「ナトリウム」」について、教科書調査官から意見を追加したいとの申し出があり、審査の結果、検定意見を付すこととした。(検定意見64番)
 ・118ページの「「この天体を原始太陽系円盤という(図1)。」と図1」について、検定意見を付すこととした。(検定意見69番)
 ・調査意見52番について、指摘事項を変更することとした。(検定意見70番)
 ・調査意見53番について、指摘事項を変更することとした。(検定意見71番)
 ・126ページの「金星の「おもな探査機」の「マリーナ2号」」について、検定意見を付すこととした。(検定意見73番)
 ・134ページの「「地層累重の法則が成り立たないのは、どのような場合があるかを考えてみよう。」(以下,142ページ12-14行「通常、地層累重の法則から、地層の逆転(図17)が起こっていない限り、上の地層の方が下の地層よりも新しいことがわかる。」)」について、検定意見を付すこととした。(検定意見75番)
 ・135ページの「「水による破壊」」について、検定意見を付すこととした。(検定意見76番)
 ・調査意見56番について、指摘事項を変更することとした。(検定意見77番)
 ・146ページの「d)「海洋の形成」とe)「地球の誕生」」について、検定意見を付すこととした。(検定意見84番)
 ・調査意見79番について、指摘事項を変更することとした。(検定意見101番)
 ・その他の箇所については、調査意見をそのまま検定意見とすることとした。

 ○受理番号106-81(教科書番号061-901):(新興出版社啓林館)
 合否の判定を留保することとした。(検定意見箇所数合計 53)
 ・30ページの「日本の南の緑色」について、検定意見を付すこととした。(検定意見6番)
 ・34ページの「「山状に盛り上がった部分を背斜,谷状にくぼんだ部分を向斜という。曲がりの中心部を結んだ線を褶曲軸という。」と図20(a)」について、検定意見を付すこととした。(検定意見9番)
 ・53ページの「活火山の分布」について、検定意見を付すこととした。(検定意見11番)
 ・140ページの「「原始星」の説明「星間雲の中心部が高温になり」」について、検定意見を付すこととした。(検定意見30番)
 ・167ページの「「地層が褶曲で大きく変形して上下が逆転したり(p.34図20),断層で上下に大きくずれたり(p.35図21)していない場合は,常にこの関係が成り立つ。」」について、検定意見を付すこととした。(検定意見36番)
 ・調査意見33番について、指摘事項及び指摘事由を変更することとした。(検定意見38番)
 ・178ページの「「後に岩石の年代についての化学的な分析が進んだことで,冥王代・太古代・原生代に区分されるようになった。」」について、検定意見を付すこととした。(検定意見39番)
 ・その他の箇所については、調査意見をそのまま検定意見とすることとした。
                                                                                                        (以上)


 

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