令和6年7月31日
文部科学省では、国立研究開発法人科学技術振興機構を通じて、国際的な科学技術コンテストに参加する若者を支援する事業を実施しています。このたび「第56回国際化学オリンピック(開催国:サウジアラビア)」に参加した生徒が、金メダル等を獲得したとの連絡を受けましたので、報告いたします。
また、文部科学省では、国際的な科学技術コンテストにおいて、特に優秀な成績をおさめた者等に対して文部科学大臣表彰等を行っており、このたびの成績を踏まえ、受賞者を決定しましたので、併せてお知らせします。
(共同発表:「夢・化学-21」委員会、公益社団法人日本化学会)
金メダル2名、銀メダル2名
(上記4名全員が文部科学大臣表彰を受賞する)
※ 金メダルは参加者の約1割、銀メダルは約2割、銅メダルは約3割の割合で与えられる。
大沼 拓実 さん | 栄光学園高等学校(神奈川県) | 3年 | 金メダル |
斎藤 健太 さん | 灘高等学校(兵庫県) | 2年 | 金メダル |
飯野 拓人 さん | 筑波大学附属駒場高等学校(東京都) | 3年 | 銀メダル |
鈴木 亜麻音 さん | 洗足学園高等学校(神奈川県) | 3年 | 銀メダル |
90か国・地域・他/327名
サウジアラビア(リヤド)/令和6年7月21日(日曜日)~7月30日(火曜日)(日本時間)
「夢・化学-21」委員会、公益社団法人日本化学会
・国際化学オリンピックは1968年に東欧3か国(ハンガリー、旧チェコスロバキア、ポーランド)にて第1回大会が開催。
・2024年のサウジアラビア大会は、第56回目。
・日本は2003年から参加を開始し、毎年4名の生徒を派遣。本年は22回目の参加。
・昨年のスイス大会は、89か国・地域・他から348名の生徒が参加し、日本は金メダル2名、銀メダル2名受賞。
・本年のサウジアラビア大会は、90か国・地域・他から327名の生徒が参加し、日本は金メダル2名、銀メダル2名受賞。
2021年(第53回 日本大会(オンライン開催))
銀メダル3名、銅メダル1名(参加規模:85か国・地域、312名)
2022年(第54回 中国大会(オンライン開催))
金メダル4名(参加規模:84か国・地域、326名)
2023年(第55回 スイス・チューリッヒ大会)
金メダル2名、銀メダル2名(参加規模:89か国・地域、348名)
1968年に東欧3か国(ハンガリー、旧チェコスロバキア、ポーランド)が始めた高校生の学力試験から発展した、1年に1度開催される「化学」の国際大会である。参加資格があるのは高校生または高校と同等の学校(ただし高校相当の学年)に在学する20歳未満の生徒となる。
大会は世界の高校生等が一堂に会し、化学の実力を競うと同時に親交を深めることを目的としている。例年は毎年7月に10日間の日程で開催され、生徒らはそれぞれ5時間の実験課題と理論問題に挑戦する。日本は2003年のアテネ大会より参加している。
「化学グランプリ」は、国際的にも通用する若い化学者を育てることを目的として、「夢・化学-21」委員会と日本化学会が1998年、東京と仙台の2か所で試験的に実施したのが始まりである。翌1999年から、「化学グランプリ」(2012年改称)として全国規模で開催されるようになり、今日では申込が3,000人を超える大会に発展している。毎年、本大会の参加者から次の年の「国際化学オリンピック」への代表候補生徒を選抜しており、参加者のうち高校2年生までの成績優秀者20名程度が代表一次候補生徒として推薦されている。
冨田、森澤
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大倉、日置
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