3月14日(金曜日)
科学技術・学術
3月14日、あべ大臣は南極トッテン氷河沖で海洋観測を実施中の第66次南極地域観測隊の原田尚美隊長とオンラインで懇談しました。
原田隊長からは、
・南極観測船「しらせ」で初めて、一度の航海で南極を2往復する2レグ制を導入した重点的な海洋観測の実施中であること
・世界トップクラスの砕氷能力を持つ「しらせ」だからこそ実現できる観測であり、世界から期待されていること
・トッテン氷河の融解により世界の海面水位が約4m上昇すると言われており注目を集めている場所であること
などの説明がありました。
また、「しらせ」船内にて整備中の自律型無人探査機(AUV)「MONACA(モナカ)」や水温、塩分等を計測するCTD採水システム、海中を漂流しながら観測を行うフロートなどの紹介がありました。
さらに、暖かな海水が氷床末端を溶かしているのではないかとの想定の下、投入した観測機器により暖かい水塊の沖合からの流入状況を観測できているようだとの報告がありました。
あべ大臣は、「寒冷地という厳しい自然環境の中での活動であるので、隊員、乗組員の皆様には引き続き体調に十分気を付けていただき、素晴らしい観測成果を上げていただきたい。」と述べました。
「しらせ」船上の原田尚美 第66次南極地域観測隊長
省内より参加のあべ大臣
「しらせ」船上でのオンライン中継の様子